歯周病治療

歯周病

歯周病とは、歯と歯肉の隙間に歯周病菌というばい菌が入り込み、徐々に歯槽骨を溶かして歯が抜け落ちてしまうという恐ろしい病気です。歯周病はこれまで中高年齢層に多く見られるといわれていましたが、実際には30代前後で80%の人が発症しており、初期症状においては10代でも50%もの人に見受けられます。

さらに悪化して歯の神経や歯の根を支える歯周組織が炎症を起こすことで、細菌の生み出す物質や細菌そのものが血管を通じて全身の各器官に広がり、やがて口から遠くはなれた部位で病気を起こします。歯周病は全身疾患の原因ともなるのです。また、歯周病は「沈黙の病気」とも呼ばれており、発症しても痛みがないため自覚症状のないまま進行していき、気づいたら取り返しのつかないことになっていた、ということもあります。

歯肉が痩せてきたと感じたら早めに来院されることをおすすめします。

歯周病の症状

成人性歯周炎 もっとも多く見られるのがこの症状で、30代以降から発症し進行はそれほど早くはありません。
初期の症状として、歯磨きのとき歯肉からの出血が見られ、進行すると歯肉が腫れだし、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
初期の段階で適切なブラッシングと食生活の改善を行なうことで、健康な状態を取り戻すことができます。
早期発症型歯周炎 30代未満での発症が見られ、成人性歯周炎よりも早く進行します。
初期の段階で適切なブラッシングと食生活の改善を行なうことで、健康な状態を取り戻すことができます。
若年性歯周炎 10~20代に見られ、主に切歯(前歯)、第一大臼歯(奥歯)で発症します。
白血球機能低下や組織破壊が認められ、男性より女性に多いのが特徴です。
妊娠性歯周炎 妊娠中の女性は女性ホルモンの増加により、歯肉炎にかかりやすくなります。
これは、エストロゲンやプロゲステロンが血管系や免疫応答の変化にも影響を与えるためです。
妊娠初期段階ではつわりの悪化や流産のおそれもあるので、治療は応急処置に留め、
5~7ヵ月の安定期に治療をすることが望ましいです。
麻酔やレントゲンについてもしっかりと説明いたしますので、ご相談ください。

歯周病の原因

歯周病の原因は、歯と歯肉の間に溜まるプラーク(歯垢)と、歯石に繁殖する歯周病菌が原因です。

プラーク(歯垢) プラーク(歯垢)とは、歯と歯肉の間に溜まる乳白色の粘性のある物質です。
プラーク1mg中には2億ほどの細菌が存在するといわれています。
口の中は栄養面や温度において、細菌が繁殖するのに最適な場所なのです。
歯石 歯石とはプラークが長期間付着し、唾液中のカルシウムと混ざり合って石灰化したものです。
栄養分を多く含み凸凹があるので、さらに細菌やプラークが溜まりやすくなります。
とても硬いため、通常のブラッシングでは取れません。
定期的に歯科医院でクリーニングすることが大切です。

歯周病の進行

歯肉炎

歯肉炎

  • 歯周病の初期症状で歯肉は赤みを帯び、ブラッシングで出血する
  • まだ歯槽骨には影響がなく、歯周ポケットは3~4mm
  • 適切なブラッシングと食生活の改善により、健康な状態を取り戻すことができる

歯周炎・軽度歯周炎

歯周炎・軽度歯周炎

  • 歯周ポケットが4~5mmになり、プラークや歯石が溜まって炎症が強い
  • 歯槽骨の吸収が始まる
  • 歯科医院での検査が望ましい
  • 一生自分の歯で食事をしたい希望がある方は、歯科医院での治療が必要

中度歯周炎

中度歯周炎

  • 歯周ポケットが5~7mmになり、歯肉の炎症が悪化
  • 食事を摂りにくくなり、歯を指で押すとぐらつく
  • 歯槽骨の吸収も進行する
  • 至急、歯科医院での治療が必要

重度歯周炎

重度歯周炎

  • 歯周ポケットが7mm以上になり、歯茎が赤黒くなって口臭や出血がひどい
  • 歯がぐらつき食事ができない
  • 歯槽骨の2/3が吸収される
  • 至急、歯科医院での治療が必要

知覚過敏

歯周病によって歯肉が下がったり、噛み合わせの不具合や無理なブラッシングをしたりすることによって、
エナメル質の内側の象牙質がむき出しになることがあります。

それが原因で、冷たいものなどの刺激が直接神経に伝わり、痛みを感じることを知覚過敏といいます。

正しいブラッシングを身につけ、研磨剤不使用の歯磨き粉を使うなどして予防できます。

スケーリング

スケーラーと呼ばれる器具を用いて歯石を取ることを「スケーリング(歯石取り)といいます。

歯周病の大きな原因のひとつがプラークです。

この歯石を取ることでプラークがつきにくい状態にし、歯周病を改善させます。

歯石はブラッシングでは取れず、90%以上の人にあります。

しかも、1度取ってもしばらくすると再び付着するので、定期的に歯科医院で取ってもらうことが必要です。

口の中の状態にもよりますが、スケーリングは3~6ヵ月に1回ぐらいが目安です。

スケーリングをしてもらうと口の中がすっきりしますが、その状態を少しでも長持ちさせるよう、
毎日のブラッシングでプラークコントロールすることが大切です。

歯周内科

薬剤などを用いて歯周治療を行なうことです。検査段階において、従来の歯周治療では歯周ポケットの深さを測るなどして
進行具合を診断していますが、歯周内科では、歯周に潜む菌の種類や数を調査します。

その結果を分析し、菌の種類に応じて薬を処方します。菌をコントロールしているうちに、歯石やプラークなどの汚れを取るクリーニングを行ないます。効果には個人差がありますが、おおよそ1週間で腫れ、膿、出血といった症状がなくなります。

また、感染の原因である菌をコントロールする治療であるため、歯周病が再発しづらいというメリットがあります。

歯周外科

歯周病が進行すると、歯周ポケットが深くなり、治療機器が届かない場合があります。

このとき、最深部にたまったプラークや歯石を除去するため、歯肉を切開し、歯根面に付着しているプラーク(歯垢)や歯石を除去します。この処置を歯周外科治療と呼び、スケーリングなどの基本治療では取りきれない汚れを徹底的に取り除くことができます。

クリーニングしたあとは、必要があれば歯槽骨を整形し、歯肉を縫い合わせて約1週間後に抜糸します。

手術に必要な時間は、歯の状態や本数にもよりますが、約1~2時間です。

さらに当院では歯と歯肉の隙間である歯周ポケットにレーザー照射をすることで、歯石除去、殺菌、歯質強化を図り、
歯周病の予防も行なっています。

歯周病になりにくい歯肉をつくることで、より健康な歯を残せるようになりました。

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