※栄養療法は当院併設の「Dr.Pulse(ドクターパルス)」にて行います。
ご希望の方はDr.Pulseホームページをご覧ください。
身体に合った
食事とサプリメントを
私達の健康は日々の食生活と密接な関係があります。それはお口の中も例外ではありません。そこで、重要になってくるのが「栄養療法」です。栄養療法は患者さまの食事と生活習慣に着目して、全身の健康状態を改善する治療法です。当院では、オリゴスキャン検査を行ったうえで、患者さま一人ひとりにオーダメイドの食生活アドバイスとサプリメント療法を提案できるのが強みです。単純に身体に良いものを食べるアドバイスだけではありません。
なぜ歯科で
栄養療法を導入するのか
患者さまの健やかな暮らしのために
なぜ歯科で栄養療法を導入するのかというと、全身の不調がお口にも悪影響を及ぼしていることが少しずつ明らかになってきたためです。ただ西洋医学だけでは身体の不調を解明できないケースも多いので、当院では「メタトロン」や「オリゴスキャン」といった機械を導入し、全身の健康をサポートすることで、お口のトラブルを根本的に改善することを目指しています。
歯や骨・歯ぐき・唾液などを健康的なものにするために
虫歯や歯周病に関して、通常の歯科治療だと歯を削ったり詰めたりします。しかし、そもそもなぜ歯や骨・歯茎などに問題が起こったのかといった部分に関してはアプローチできませんでした。一方、身体全体の栄養バランスを考える栄養療法ならば、歯質や唾液の質を良くする効果が期待できます。結果的に、虫歯や歯周病にかかりにくい健康な身体の状態をキープできる可能性が高まるのです。
健康的なお口は治療の効果が出やすく、栄養状態も反映されやすいため
お口の中の粘膜は代謝が活発で、数日で組織が入れ替わります(皮膚の場合は約1ヶ月と言われています)。つまり、お口の中は身体の栄養状態が反映されやすいのが特徴です。そのため、今お口に問題がなくても、栄養のバランスを見て不足している栄養素を追加すれば、あらかじめお口のトラブルを防ぎやすくなります。
お口の環境により栄養療法の効果に差が出やすいため
日々の食事や大気中の成分から有害な物質が身体に取り込まれることがあります。また、歯科治療においては過去に水銀を含んだ銀歯を治療に用いた歴史もありました。そのような有害ミネラルが身体に蓄積すると、健康を維持するのに必要な栄養素の働きが阻害され、身体に不調の生じるリスクが高まります。歯科医院はお口の専門家だからこそ、身体の内側と外側の両軸で患者さまの健康をサポートすることが可能です。
健康な身体=アルカリ体質をめざすために
唾液は口腔内環境の恒常性を担う重要な因子の一つであり、特に重要なのは唾液のpHです。
唾液のpH が低下する(酸性になる)と全身に悪影響を及ぼすとされています。そのため、身体の中から アルカリ体質へと変化させることが健康作りの第一歩へと繋がります。
まずはご自身の口腔内のpH を測定し、この結果を元にどのように改善する必要があるか見ていきましょう。
理想のpH(ペーハー)=中性から微アルカリ性の 7.0 から 7.5 程
pH とは、液体を酸性・中性・アルカリ性に分類する尺度です。
液が酸性に傾くことで、虫歯や歯周病だけでなく一般の病気も発症するリスクが高くなることが明らかになっています。
お口の中のpH は、普段pH7に保たれています。しかし、食べ物がお口の中に入るとすぐにpH は酸性に傾きます。しかし、私達の口腔内には絶え間なく唾液が流れていて、唾液が口腔内を中性に戻しています。唾液は30分程で酸性に傾いたお口の中を中和し始め、傷付いている歯の表面を修復します。これを、再石灰化と呼びます。
酸性体質による身体への弊害
- 免疫力の低下⇒風邪を引きやすくなる
- 眠気、気だるさ
- 慢性的な疲労感
- 便秘、下痢
- 栄養吸収不全⇒皮膚炎・口内炎、骨粗鬆症
- 頭痛
- 生活習慣病⇒糖尿病・痛風・脳卒中・がん・認知症
- 低血圧
pH が低い方へのアドバイス
- 定期的なお掃除
- 甘いものを減らす(シュガーコントロール)
- POIC ウォーターケア
- 歯磨きを1日2~3回
- ガム(POs⁻CaF)
- 補助的清掃用具(フロス、歯間ブラシ)の使用
- ナイトガードでエナメル質のすり減り防止
- 酸性度の高い食品をなるべく避け、アルカリ性食品を積極的に摂る
りんごと消化酵素について
健康的な生活習慣、適切な栄養摂取、運動など、全身の健康維持にも注意が必要です。例えば、りんご自体は、やや酸性傾向の食品です。しかし、りんごにはカリウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれており、これらのミネラルが消化酵素と反応することで、アルカリ性の物質が生じるため、アルカリ性食品として扱われることがあります。
りんごを消化酵素とともに食べることで、消化器官においてアルカリ性状態が維持され、代謝のバランスが整うことで、健康維持に役立つとされています。また、りんご自体には食物繊維が多く含まれており、便通を良くしたり、血糖値の調整にも効果的であることから、アルカリ性食品として注目されているのです。
ただし、りんごのpHがやや酸性である点は確かであり、りんごを単独で大量に摂取することは、口腔内の酸性化や胃酸分泌の増加につながり、胃腸に負担をかけることがあります。ですから、りんごを適量摂取し、バランスのよい食事を心がけることが大切です。
pH値を正常に目指す理由
当院では、多くの患者さんが虫歯や歯周病になることを予防するため、体質改善を含めた予防プログラムを提供しています。その中でも、唾液のpH値の改善に注力しています。というのも、唾液が酸性になると口内環境が悪くなり、虫歯を引き起こす原因につながるからです。これは、ヨーロッパでも研究されており、唾液が酸性に傾くことで、虫歯や歯周病だけでなく一般の病気も発症するリスクが高くなることが明らかになっています。 また、酸性体質になることで様々な身体への弊害が起こることもわかっています。例えば、免疫力の低下や慢性的な疲労感、栄養吸収不全、生活習慣病、感染症などがあげられます。さらに、ほとんどのウイルスはアルカリ性環境下では生存できないことからも、口腔内のpH値が健康維持に大きな影響を与えていることがわかっています。
このような理由から、唾液のpH値を改善することは、虫歯や歯周病の予防に加えて、健康的な身体作りにもつながるということが言えます。当院では、唾液のpH値を測定し、食生活や生活習慣の改善によって、アルカリ性体質に近づけるアドバイスを行うことで、患者さんの健康維持にお手伝いをさせていただきます。
サプリメント外来
(オーソモレキュラー栄養療法)
サプリメント外来(オーソモレキュラー栄養療法)とは
健康に必要な栄養素は数多くありますが、栄養療法の肝は「自分に必要な栄養素は何なのか」を知ることにあります。「どのようなサプリメントを利用していいのかわからない」「最近ブームになっている栄養素を取り入れたけど身体に変化がない」など、選ぶ基準が曖昧なままだと十分なサプリメントの効果が得られません。
当院の強みは、オリゴスキャンにより、患者さま一人ひとりに適したサプリメントをご提供できる点です。サプリメントの持つ栄養素を十分に活用し、身体が本来持っている自然治癒力を目覚めさせます。
投薬治療との違い
身体が悪くなったら、多くの方は病院で処方された薬を飲むと思います。確かに薬物療法は、はっきりとした病気には効果が見られます。ただし「何となくぼんやりした日が続く」「病院に行って検査をしても異常は見られなかった」といったお悩みに対応するのは困難です。また副作用の心配もあります。一方で栄養医療は身体が不足している栄養素を取り入れて、少しずつ不調を改善するのが目的です。続ければ続けるほど、よりよい効果が期待できる治療法と言えます。
サプリメント外来(オーソモレキュラー栄養療法)の流れ
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Step01
現在のお悩みを把握するため、事前チェックリストにご記入いただきます。
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Step02
オリゴスキャンによる検査を行っていただきます。
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Step03
データより医師が作成した「栄養解析レポート」をご説明いたします。
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Step04
「栄養解析レポート」にもとづき、適切なサプリメントをご提案します。
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Step05
サプリメントを摂取していただきます。
サプリメント外来の期間中は、当院がご提案したサプリメントをご使用ください。 -
Step06
ご希望に応じて3~6ヶ月後に再度検査、栄養状態の確認を行います。
医療用のサプリメントをご提案します
当院ではオリゴスキャンによる栄養解析を行い、現在不足している栄養素をチェックしていきます。
そのうえで患者さまの症状とご予算に合わせてサプリメントをご提案するのが基本的な流れです。栄養療法で使用するサプリメントは医療機関専用のものです。安全性に問題はなく、確かな効果が期待できます。