唾液の働きとは
◆◆唾液の働き◆◆
口の中には柔らかい粘膜と固い歯があります。唾液によって舌や頬などの滑りが良くなり滑らかな発音をすることができます。
また、食べ物をスムーズに飲み込むことができるのも、唾液が潤滑剤の働きをしているからです。
唾液の中にはリン酸やカルシウムなど歯には欠かせない多くのミネラル成分が含まれています。
歯は食事のたびに溶かされミネラル成分が流れ出ます。唾液によってミネラル成分が歯に戻されることで再石灰化が起こります。
口の中は食後、虫歯菌が出した酸によって酸性となります。口の中が酸性のままだと歯が溶けつづけてしまいます。
唾液の働きによって口の中を酸性から中性に戻し、歯が溶けることを食い止めます。
唾液が中性に戻す働きが強いほど虫歯になりにくくなります。
唾液が減ると…
①虫歯が増える・・・唾液によって食べ物の刺激を減らしたり、溶けた歯を再生したり、
虫歯菌の出す酸を中和したりすることが難しくなる。
②歯周病が進行しやすくなる・・・唾液が減り、唾液の抗菌作用がなくなると
毒性の強い歯周病菌がより多く繁殖しやすくなります。
③口内炎ができやすくなる・・・舌や口の中の粘膜に傷が付きやすくなる。
粘膜は唾液によって保護され、殺菌されています。
④口臭が強くなる・・・唾液の殺菌作用などによって細菌の量や割合のコントロールが崩れ、口臭が強くなります。
唾液を多く出すには…
◆唾液腺マッサージをする
頬の内側を伸ばすように、左右の頬を指で上下に数回こすってみてください。マッサ-ジ効果を実感できるはずです。
また舌を左右に動かすことによっても唾液腺が刺激されます。
◆良く噛んで食事をする
軟らかいものばかり食べていると、よく噛むことをしなくなるので、口の周りの筋力が衰え唾液の分泌が減少する原因になります。
噛みごたえのある食べ物は、ひと口30回を目安によく噛んで食べましょう。