口内炎?
唇の内側や舌の裏などに何度も繰り返しできる口内炎。
実はただの口内炎ではなく「粘液のう胞」かもしれません。
粘液のう胞とは?
お口の中を乾燥から守るために働いているのが唾液腺です。
その唾液腺からの唾液の分泌がうまくいかずに、唾液腺の周囲に唾液が溜まっている状態を粘液のう胞と言います。
唾液腺は大きく分けて2種類あり、大唾液腺と小唾液腺と呼ばれています。
特に、小唾液腺は唾液を分泌する管が非常に小さい為、この分泌線が傷ついたりすることで詰まりやすくなります。
これらの唾液腺がある舌や唇、頬の内側辺りに、ぷくっとした水泡が見つかったら、粘液のう胞かもしれません。
ほとんど痛みはありませんが、袋が破れても再発することが特徴です。
自然消滅することもあるので、1ヶ月~半年ほど様子を見るために放置しても問題ありません。
特にお子様の場合は、新陳代謝が活発で傷の治りも早いので、外的な刺激を避ければ自然に治ることが期待できます。
何度も繰り返す場合は噛み合わせの悪さなど、口内環境の問題が隠れている可能性もあります。
無理やり潰すなどは、傷口を広げてしまうことがあるのでやめましょう。
粘液のう胞は粘膜が傷つくことで発症します。
ちなみに口内炎は、口の周辺の粘膜が炎症を起こす症状です。
口内炎にも種類があります。
アフタ性口内炎・・・・・・疲労やストレス、ビタミン欠乏、免疫力の低下、睡眠不足、ホルモンバランスの乱れ、栄養不足など、これらが影響して口内炎を発症させます。
ウイルス性の口内炎・・・・・・ウイルスが原因となり、口内炎を引き起こします。ウイルス性の口内炎は発熱や強い痛みを生じることがあります。
カタル性口内炎・・・・・・入れ歯や矯正器具が口の中で接触してや、頬の内側を噛んでしまった場合、細菌の繁殖、熱いお湯での火傷や薬品の刺激などが原因となって起こる口内炎です。
気になる症状があれば、早めにご相談下さい。