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スタッフコラム

神経のある歯が治療後に痛みがでる理由

虫歯で歯が痛くて治療をしたのに、その後で痛みが出たことはないですか?

治療したのに何でなんだろう・・・?

それは、痛みの原因が全て虫歯ではないからです。

治療後は神経が過敏になっており以前よりも刺激が強く伝わります。

当院の方針はなるべく神経を取らない、温存する治療です。

治療後に痛みが出るぐらいなら最初から神経を取ればいいと思われがちですが、神経を残した歯の

治療後の痛みは一時的であることがほとんどです。

大体2~3週間、長く続く場合2~3ケ月程度で神経の回復(痛みの軽減)が期待できます。

※神経を取った歯は、歯質が弱くなるので破折や抜歯などのトラブルが出て歯の寿命が短くなり一生持たない歯となります。

 

神経のある歯が治療後に痛みがでる理由

●虫歯部分を除去し、神経が近くなった場合(神経と人工物との距離が近く、特に金属は熱伝導性が高いため装着後2~3週間は温度でしみやすい)

●虫歯治療をした際、すでに神経に近い所まで触っており、神経を保護する治療をしている

●歯一本に対して多数の治療をしている

●歯の神経の枝が歯の表面近くまで伸びている(神経の形状は歯によって異なります)

●歯肉が下がっていて、根が露出してしみやすい状態

●歯がグラグラしていて刺激に弱い

●クラック(歯にヒビ、亀裂)が入っている

●浅くても面積を大きく削ったため

●歯ぎしりや食いしばりによる強い力で歯に負担がかかっている(ナイトガードの使用で症状の緩和に繋がります)

 

かなり稀ですが、虫歯が大きく神経に近いところまで治療した場合、歯髄という組織が細菌(虫歯菌)によって炎症を起こし

壊死・腐敗してしまうことがあります。炎症が起こることを『歯髄炎』といいます。

他にも歯ぎしりや食いしばりにより、神経が壊死してしまう場合もあります。

いくら神経を残そうと最善を尽くしても、治療後に歯茎の腫れや何もしていなくても自発痛が続く場合は

神経を抜く処置が必要になることもあります。

赤丸の黒い影が炎症です。

そのまま放置すると、骨まで感染してしまうケースもあります。

歯髄の炎症は一度悪化してしまうと治りにくいのが特徴で治療時間が長くかかります。

違和感や症状があれば、早めにご相談して下さい。

 

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